かつとし/上野ポテト
「自分に合うBL本が読みたい!」というときにお世話になるサイト、「ちるちる」さん。
先日見かけた記事「腐女子属性チャート診断!タイプ別に性癖BLをオススメ」が大変面白かったです。
チャート式で「光の腐女子」「夜明けの腐女子」「黄昏の腐女子」「闇の腐女子」の4つに分類され、それぞれの腐女子向けのオススメ本を紹介されるというものです。
わたしは「紆余曲折 それでも最後は幸せがステキ!もやもや、つらかった分だけ希望の光がキラキラ眩しすぎて涙が…!絶望あればあるほど光に救われる!」夜明けの腐女子でした。
脳内でわかり哲也がサークルモッシュを起こすくらいのわかりみ。
途中辛かった分、最後は幸せになってほしい!
フィクションなんだったら夢を見させて!
そんな夜明けの腐女子にオススメ作品30冊の中から目に留まった「かつとし」について。
今回は前置きが長い!
こちらは上野ポテトさんの初めての単行本となるようです。
表題作「かつとし」4編・「スイート・ハラスメント」2編が収録されています。
「かつとし」も良かったのですが、「スイート・ハラスメント」がすっごい好みで!
温和でしなやかな印象の先輩内藤さんと、顔は良いが無口でつかみ所の無い新入社員津村くんのお話。
読んでるとそりゃ津村くん、内藤さんのこと好きになるわ〜〜〜〜〜〜と追体験が出来ます。
先輩達が新人歓迎会で津村くんについて決めつけていじっていくのですが、内藤さんは加勢せずにフォローしてくれるので普通に人間として尊敬…。
その後津村くんが内藤さんに告白するシーンもわかり哲也がサークルモッシュします。
内藤さん、きっと津村くんより10〜15歳くらい上なんだろうけれども大人ぶらず素直に受け入れるのも良い。
そして「好きな人を見つめる表情」が上手くて、息が止まりそうになります。
台詞よりも説得力がある目の力。
この本に巡り会えたなんて運が良いとすら思えました。
ありがとうちるちるさん、ありがとう腐女子属性チャート。
そしてこの4つの属性は便利だからもっと広まって欲しいです。
きっと目当ての本にたどり着きやすくなるから…。